2/6(木)~/9(日)、院内機器メンテナンス等、連続休暇をいただきます。
また、予定ですが、3/15(土)が大学恩師の戴冠式、還暦祝いの出席のためトリミング、ホテルは稼働しますが、診察は休診になるかと思います。
3/18(火)~/20(木)、院内ワックス、清掃日のため、町内会会合準備のため休診です。よろしくお願いいたします。
狂犬病、フィラリアシーズンで土曜の休診は申し訳ないですが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
私は北里大学出身で、微生物学教室(ゼミ)に所属していました。大学に動物病院併設のため、臨床系の内科とか、外科とかが人気のゼミで、成績順できまるんです。私は伝染病のゼミを希望し、猫のウイルスの勉強がしたかったですが成績で行けず、仕方なく、、微生物にいきました。忙しく、先生が怖くて、いきたくはないとこでした。教授が怖い、忙しい、と有名なところだったのですが、教授の娘さんがちょうどぼくらと同じ大学生になった時から優しくなり、拍子抜けした思い出があります。また、助教授が哀川翔の見た目なんですがこれまたいい先生で、恵まれたゼミ生活を送れました。
仕送りをもらえない貧乏大学時代、ひたすらバイトをし、週3で部活。体育会のバドミントン部だったので、サークルではなくガチの方だったのですが、なぜか主将になり、部活とバイトに明け暮れた記憶しかありません。副主将の女子が強く、東北リーグの1部に昇格したのがいい思い出です。(男子は5部、、11部中)東北福祉大学、東北学院大学とならび、北里大学とよばれたときは不思議な感覚がありました。
バイトは塾講師、30人くらいの多いクラスをうけもつこともあり、苦労もありましたが、計9年の塾講師経験で話す、伝える、ということを学べたのはよい経験でした。国家試験が大学6年の3月に2日間、早稲田であるんですが、そのギリギリ、1月の正月特訓、冬季講習まで塾で教えてました。卒論発表が6年の11月で終わり、そこからみんな勉強し始めるのですが、2か月がっつり勉強すれば国試は受かるよといわれるもので、ひたすらバイトしてました。しないと何もできないので。私立大学でしたので、獣医の息子やお金あるANAの役員の女子など、意味が分からない金銭感覚の人もいました。うらやましい、と思ったこともありましたが、そこはもう、変えられない運命なわけで。これが今でいう親ガチャなんだなと思っています。私が結婚しない理由はここで、ちゃんと育てられないなら子供を産むべきではないし、結婚してはいけないと思っていて。そういうことではない、って周りにはいわれるんですが。かじれる親のすねがあるのであれば、かじれるだけかじればよい。そう思います。それでできること、やれることの可能性は広がりますからね。大学で、医学部の人と体育の授業がいっしょになるんですが、その人は推薦入試で、面接で、入学金2000万はらえるか?が面接官の第一声だったとのことです。これがリアルなんでしょうね。お金で入れるんです。そう考えると、子供の夢を、お金で阻んでしまうことはしたくない、親として。子供に対して親ができることって、応援すること、見守ること、お金を出すことだけだと思います。親になったらこの考えは変わるのだろうか、、。理想と現実は違うんでしょうが。
そんなんで、大学6年の正月明けに国家試験を受ける権利、卒業の権利が発生する大学の試験があるのですが、ゼミで落ちたのは私だけ。そりゃあ、1週間勉強しただけで受かるわけないやん。その試験の合格発表があった日、自分では全くへこむことはなく、おいしいものを食べに行き、夕方ゼミへ。稼いだお金で食べるくるまやラーメンは、そのころの私にとっては絶品でした!!追試でなんとかいけると思っていましたので、リフレッシュして大学に行くと、なんか、ゼミのみんなが優しいんです。ショックで大学にこないって心配されてたんでしょうね。先生が大好きなコーラを買っておいてくれて、添野、飲めよって。哀川翔が言うんです。また、怖い教授がこれ飲めば受かるよって、お酒をくれました。イケメンやん!!ほんとにあったかい感じがしました。追試はなんとかパスし、卒業も決まり、あとは国家試験のみ。2か月の勉強で無事に合格できました!その年の合格率は大学で92.5%。9人落ちたうちの2人がうちのゼミで、、。なんでおまえが落ちるねん!!勉強してたやろ!!っておもいましたが、今はみな無事獣医師をやっています。
そんなイケメンの田邊先生と、意外と怖くなかった佐藤先生のお祝いに行かないわけにはいかないのです。ボクがポンコツなのにもかかわらず、あたたかく見守ってくれた教授のお祝いに行かせていただきます。彼らがいなければ今の私はないんです。今ある環境で、何かできることをしよう。そうやってその頃は生活していました。今の獣医師としての治療方針も、動物に対してなにかプラスにできることを提案するようにするのも、こういう経験によるものなのかと思います。大きい病院だと、腫瘍があります、とれません、もしくは、手術しません、と選択すると、結構みすてられると聞きます。腫瘍は切除しなければいけない、取れない腫瘍はゲームオーバーっていってる獣医師がいました。理想はそうだけど、それができない方もいるし、いろんな状況がある。それが、ストレートに何不自由なく生きて獣医師になれた奴には本当にわからないんだと思います。最近の若い獣医師には多い気がします。情報だけがなんでもはいってきますからね。その動物、ご家族に対して、なんとかよりよい提案ができるよう、日々お勉強していきたいと思います。
いろんな思いで話ができ、いい意味で今が幸せだとかんじられると思うので、3/15は病院としては私だけお休みします。よろしくお願いいたします。
でもね、おもうのね。しなくてよい苦労はしないほうが良いの。僕はもう、あんなつらい生活はしたくないの。動物も一緒なの。みんなが動物に対して、いい飼い方ができるよう、それが伝えられるよう、がんばっていきます。そうやって過去をいかしていかないと、あの辛さの経験の意味がないわけで。
それが、今年の目標。